茨城県東茨城郡茨城町にて屋根塗装
2022/07/07
茨城県東茨城郡茨城町にて屋根塗装の施工事例をご紹介します。
今回ホームページからお問合せをいただき、茨城町のI様よりご依頼をいただきました。
診断の結果、スレート屋根の塗装が劣化していたため、屋根塗装をご提案させていただきました。
スレート屋根は日本で広く人気のある屋根ですが、セメントを主材としており屋根材自体に防水性がないため塗装が必須です。
新築の際には塗装がもともとされていますが、紫外線で日々劣化するため築5~7年たつと色あせがはじまります。色褪せは塗料の機能が劣化してきたサインです。すぐに雨漏りなど起こすわけではありませんが、塗料はどんどん劣化し、放置すると塗料がひび割れや剥離などを起こします。
その隙間から雨や雪などの水分をスレートが吸収してしまい、カビやコケが生えたり、水分を含んだ状態で吸湿と乾燥を繰り返すと反りが発生してしまったりします。
使用する塗料にもよりますが、約10年単位でメンテナンスをしていただく必要があります。
塗装は美観の回復も大きいのですが、屋根の防水性の回復というのが最大の目的です。
足場を組み立て、高圧洗浄でしっかりと埃やカビ、コケ、はがれかかった塗膜や粉状になった塗膜を落としていきます。
汚れや埃が残っていると新しい塗料が密着しないため入念に行います。
高圧洗浄が終わると下地処理の第一段階が終了です。
次に割れているスレートがないかを確認します。
スレートは厚さが4.5mm程度なので薄く、劣化してくると突風などでスレートが動いた際に割れてしまいます。
割れたかけらがある場合には強力な接着剤で接着し、隙間をシーリングで埋めます。
ひび割れ箇所は、細いひび割れには屋根専用の強力な接着材で補修し、幅の太い1㎜前後のひび割れにはシーリング材で補修を行います。
屋根材の他に、屋根のてっぺんにある棟板金もチェックします。
現在では錆びに強いガルバリウム鋼鈑が棟板金に使用されていますが、20年前はトタンが使用されていました。
棟板金はそもそも屋根のてっぺんにあるためもっともダメージを受けやすい場所でもあります。
板金を抑える釘が浮いていないか、板金が浮いていないかなど確認し、問題がなければ板金部分にケレンを行って錆びなどをきれいに落とします。
下地補修が終わると次に下塗りに移ります。
今回使用した塗料は日本ペイントのサーモアイSiです。シリコン樹脂塗料で耐久性と耐熱性に優れています。
サーモアイSiは塗膜の反射率を上げることで太陽からの赤外線を効率よく反射し、屋根の温度が上昇することを防ぎます。
下塗りに反射率の高い専用下塗り材を使用することで、二重の遮熱効果を得られます。
これにより一般的な遮熱塗料よりもより高い遮熱効果が得られることが大きな特徴です。
下塗りが終わった後には、屋根材の重なる部分にタスペーサーを設置して「縁切り」という作業を行います。
スレートに塗装をするとこの重なり部も塗料が覆ってしまうため隙間がなくなってしまいます。
屋根に隙間なんてない方がいいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、屋根にまったく隙間がなくなってしまうと雨水と排出先がなくなってしまい、雨漏りの可能性が高まってしまいます。
新築の時には屋根と屋根の間には隙間があります。
元々スレートには雨水の排出と通気性確保のために溝がついています。
またスレートは構造上、屋根材と屋根材を合わせる時に縦にも隙間ができます。
この縦の隙間から入った水を、横の隙間から適切に排出できるような設計になっているのです。
しかしこれを塗料で埋めてしまうと、雨水が排出されずに内部に溜まっていってしまいます。そして溜まった水は「毛細管現象」により、屋根内部にまで侵食してしまい、屋根の下地を腐らせ、やがて雨漏りを引き起こしてしまうこともあります。
「縁切り」は昔はカッターなどで一枚一枚手作業で行っていたのですが、最近ではタスペーサーという部材を挿入することで行えるため屋根も傷つける危険もなく、工期も短縮できるようになりました。
縁切りが終わったあとに中塗りと上塗りを行って完工です。
色は落ちついたクールブラウンです。
I様、この度は屋根塗装をご依頼いただきありがとうございました。
茨城郡茨城町、水戸市の外壁塗装は浅野塗装工へお任せください。
現場住所 | 茨城県東茨城郡茨城町 |
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施工内容 | 屋根塗装 |
施工箇所詳細 | 屋根 |
屋根使用塗料・塗料色(下塗り) | 日本ペイント サーモアイシーラー |
屋根使用塗料・塗料色(上塗り) | 日本ペイント サーモアイSi |